6歳の娘が「パパに相談があるのー」って言ってました。

いつもの「ねーねーパパー」っていう感じではなく、ちょっと自信なさげな表情で言ってきました。

「ん?この顔つきは、ちょっと自分が悲しいのーっていう感じを私に見せつけて、同情してもらって、どうにか難しいお願いを聞いてほしい時だな」っと感づいた私は、

こちらも負けずに、ちょっと強気な感じで「何?」って聞き返しました。

そしたら案の定「今度、学校で絵本を書いた人が読み聞かせに来て、その絵本が1冊$19で、3冊だと$50(5600円程度)なの。。。買ってくれない?」って言って来ました。

アメリカの学校では、アルバムやら写真やら本やら色々なものを子供たちに売って来ます。「これを買えば、$1は学校に寄付されたり、一部は恵まれない人に寄付されますよ。親に相談したね」なんて子供に言って来ますが、裏で誰かが儲けているわけです。寄付目的だったら、普通に$1寄付するんで、物を子供に売りつけないで欲しいわけです。

日本の学校だって、募金活動はしますが、本を売ったりと組み合わせて来ないですよね。せいぜい赤い羽根ぐらい。人の良心に漬け込んで、高い物を売ることが多いアメリカ。

学校の外でやるガールスカウト(クッキーを売ってお金を集める)やボーイスカウトなら自由にやってもらって別にかまわないですけど、教室に閉じ込められた学校内の子供たちに物を売るのはやめて欲しいわけです。絶対、他の子供が買っているのを見たら、買いたくなるでしょ。

なので、もちろん私は速攻で「ダメ。そんな高い絵本なんて買うお金ありません」って突き返しますが、

娘も「みんな、買うんだよ!」っと反論して来ます。

私も「ほとんどの人は買うだろうけど、みんなが買うわけじゃないし、みんなが買うから買うっていのはダメ」っと反論

しかし、娘も諦めません。娘にとってみれば、芸能人が学校にくるかのごとく盛り上がっているわけで、とってもひつこいので、

「そんなに欲しいんだったら、自分のお金で買いなさい」っと言いました。

そしたら、なんと「自分で買うもん!」っと強気に出てこられ、

私も「ふん、そんなにお小遣いあるわけないだろう」と内心思いながら、

「自分で買うなら、パパは全然いーよ」と余裕な返信。

そしたら、娘が貯金箱を持って来て、お金を出して数えたら、、、

なんと$60以上もあるわけです。。。

私もその瞬間、「しまった。。。」っと我に返り、今まで宿題とかお手伝いしたら、$1とかあげてましたが、お正月などのお年玉などで$10とかあげてたのを忘れてたんですね。。。

今まで、娘が貯めたお金は、お金は貯めときなーって言っていたので、娘もお金を貯めるだけで、ほとんど使ってなかったんですね。

私もそこからお金の大事さを伝えるために

「この$60はりなが3年もかけて貯めたお金だよー。今、$50も使ったら、また3年もお金貯めるのー?$50あったらソフトクリーム50本も買えるよー。古本の漫画だったら20冊ぐらいの完結編が買えるよー。絵本なんてすぐに見終わっちゃうし、なんども見ないんだから。図書館に言ったら無料だよー。」

っと言っても、娘は「買うの!」っと興奮状態。

ディズニーランドの中の飲食が通常より高いのと一緒で、学校に絵本の著者がくるから絵本の値段が高くなるイベント効果のカラクリは、大人である私たちが知っていても、子供にどう伝えたらいいかわかりません。。。

それにまんまと引っかかっている子供を見てしまうと、なんとか気づいてもらうのに私も必死なわけです。。。

まー今回は、子供に「騙されてますよ」って、言葉で言っても無理かと思い私も断念。これは実体験で学んでもらうしかないわけです。

娘がここでパーっと使ってしまい、あとで欲しいものが買えなくなった時に、再度追撃で、「あの時高い絵本買っちゃったからーねー」っと意地悪言ってやろうと時を待つ私。

まー意地悪な発言ですが、これを言わないと、気づいてもらえないですからね。

子供へのお金の教育って難しいですね。

今回痛い目をみて、また将来お金の大切さを見習ってもらうことにします。$50も絵本にかけるのは私にとっては痛いですが、これも長い目で見たお金の教育ですね。

今回の娘の強気な交渉で、私もお小遣いあげすぎたことに反省。

6歳の娘が$50(5600円程度)も使うなんて。

私たちの子供時代なんて、子供の頃の1000円が、今の10万円ぐらいの価値ぐらいでしたよね。

今回の交渉の結果、私がお小遣いを減らすことを決めたなんて知るよしもない、娘ちゃん。

いろんなことを学んで、大きくなってください。