さて。最近オリンピック批判の記事も時々見ますね。それは、オリンピックの経済効果って嘘じゃないかと言われてからですね。

オリンピックに向けて時間とコストを掛けて、完璧な施設や選手村など建てても、大会が終われば邪魔ものとして扱われてしまう可能性もあるようです。

あんなにお金と労力を使ったのに、後になってその施設を使う人がいなければ意味ないですよね。

建設会社や広告会社は儲かりますが、国民の税金も使われるのも事実です。なので、オリンピックで大儲けする人もいれば、損をする人だっているわけです。

オリンピックの影響で運動をしたくなったとしても、スポーツジムに通いはじめる人がたくさん出て、経済に影響を及ぼすこともなさそうです。

よく言われる「ドリーム効果」ですが、ドリーム効果は「社会全体で華やかな喜ばしい出来事が起きたとき、だれもが気分が高揚して、つい財布のヒモが緩み、様々な消費行動が拡大する」ことを指すということです。

確かに過去では、1964年の東京オリンピックのときにテレビが爆発的に売れたとは言われていますが、今の時代に、オリンピックの後にバカ売れする製品があるかは疑問ですね。グッズなども売れそうですが、その波はすぐになくなりそうです。

今では世界旅行も簡単で、インターネットでも他の国の情報が集められるので、オリンピック後に初めて日本の良さを知った外国人旅行者が、さらに毎年毎年日本を訪れて、日本経済を上昇させまくれるほど来てくれるとは思えません。

増えはするでしょうが、経済を押し上げまくるということでもないとは思います。

前回のブラジル、ロンドン、中国、ギリシャなどののオリンピックを見に行った人が、その国を知って好きになり、これからも毎年行くという人ってそんなにいないですよね。オリンピックだからこそ、お金をかけては行ったけど、その後も行きまくる人がいるとは思えないです。

日本の不動産だって、オリンピック後に暴落するなんて言われていますが、オリンピックのためだけに不動産が売れて、その後に暴落したら、経済効果はプラスになったとは言えないですよね。

「オリンピックがよくない」と言われる理由ですが、2004年アテネ大会の後に、ギリシャが経済破綻したことですね。オリンピック関連の支出額が膨れてしまい、影響を受けたのではと言われているからです。

1988年のソウルオリンピック以降、オリンピックを開催した国は、どこもかしこも景気が悪化しているようです。。。

オリンピックは、スポーツ選手のような努力されている人たちをみて感動し、勇気や夢を与えることができるので、オリンピックがなくなることは避けなければならないと思いますが、そのために国が破綻して、オリンピック開催をした国民が苦しむことになるのは避けなければならないですね。

オリンピック開催国が、世界の人のために、ババを引かされて負債を抱えることになっては困るわけです。

スポーツ好きの人は生で見たいというのはわかります。生で見た方がみんなで一致団結して応援して感動することもできますね。しかし、今の忙しい毎日を送っている人々が存在しているインターネット社会では、TV観戦やインターネットでも満足する人も増えているのではないでしょうか。

さて、つい最近といえば最近ですが、1998年の長野オリンピックがありましたね。また、オリンピックのような多大な影響を与えるスポーツイベントが、2002年にありましたね。サッカーのワールドカップが日本で開催されたのを覚えていますでしょうか。

その後に日本経済って上昇しまくったでしょうか?日本の景気を表すのに良いかと思う日経225の株価を見て見ます。
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日経株価も2012年のアベノミクスで無理やり押し上げられたと言われていますが、オリンピックやワールドカップの影響で、イベント開催後から現在に至る間の15年間が上昇したとは言えないですよね。。。

日本の過去のバブル崩壊時を超えるぐらいまでガンガン上がってくれればいいわけですが、そんなこともないわけです。アメリカなんて、過去の2001年のインターネットバブルと2008年のリーマンショックのはるか上を行っていますが、日本はバブル崩壊から復活できず。。。

なので、オリンピックがあったととしても日本経済が発展するとは言い切れないわけです。

経済や日本の財務状況を知っている人は、オリンピックやめるべきだと言っている人もいますが、それを国民に言ったら、絶対猛反対され、嫌われますよね。

なので、なんとかオリンピックの財務関係の問題を解決しないといけないわけです。

例えば、毎回違う国でオリンピックを行えば、その国々で新しい建物が必要ですが、毎回同じ国で、同じ場所でやれば、建物のコストは減らせそうです。セキリティ対策のコストだって、同じ場所で開催されていれば、開催を踏まえて、より強化することができるはずです。

開催国をバラバラにするのではなく、オリンピック発祥の地のアテネ周辺をオリンピック国にしてしまうとかね(笑)。で、オリンピックに参加する国がお金を出し合う。ほんでもって、抽選で当たった国の人は、そのオリンピック国への渡航費が格安で行けるというようにすれば、いいのでは。

オリンピックの開催国を抽選で選ぶのではなく、開催国は変えずに、抽選で当たった国の住民が、オリンピック国へ渡航する渡航費を半額で行けたりと、割安で渡航できるようにすればいいのではと思うわけです。

その渡航費の割引は、その抽選で選ばれたお国が多めに負担するみたくすれば。

日本でもオリンピックにかかる費用が3兆円なんて言われてますが、そのお金を使って渡航費の割引に割り当てるとかね。

中国とか国民の数が多いところは、そんなに割引にならないかもしれないけど、オリンピック参加国からの援助の比率もコントロールすればなんとかなりそうだしさ。割引になったからって、オリンピックの競技と競技場の数は限られてるんだから、中国全土の人口の全てが渡航するなんてありえないし。

そして、抽選で当たった国には、仕事を休んでオリンピック観戦ができるように、一週間のオリンピック国民の祝日を設けるみたいな。。。会社はそれに合わせて社内旅行は、オリンピック観戦!みたいな???海外なら大イベントの時に平気で国民の祝日にしちゃうでしょ。

さらに、スポーツ関連の仕事をしたい人は、いつでもオリンピック国でお仕事たくさんあるみたいな。

まーそんな簡単には行きませんが。。。

要は、開催国を毎回違う場所にして、世界中に無駄な建物を建てるコストを無くしたいわけです。

仮想現実のバーチャルリアリティもまだまだですが、技術の発展で、TV、ネット、仮想現実あたりで、満足してくれる人も、世の中には増えそうだしさ。

リオ五輪の時もブラジル国民が貧困で、観客席がガラガラになること多かったみたいだし。7種競技の決勝戦が70%空席だったそうです。

結局、日本のワールドカップなんかの応援状況を見ていても、生で観戦しなくても、スポーツバーでみんなで集まって応援して、盛り上がって、感動できるしさ。

税金を無駄遣いして、日本にいる本当の貧しい人が、さらに貧しくなるのはよくないわけですよ。お金を持っている人だけ、楽しめるオリンピックにならないように、国の税金は、貧しい人を助けたりと、正しく使いたいしね。(単にお金を渡してパチンコなどに使われる生活保護問題の話はまた今度。。。)

お金を使う時はどんな時でも、自分や周りだけが楽しむことだけを考えるのではなく、貧困で生きていくにも必死な人たちのことは常に考えないとね。

お金をなるべくかけずに、オリンピックが開催できたらいいですね。

お金をあまりかけない昭和時代の小学校の運動会が懐かしいなー。