さて。最近、「挫折したことありますか?」っという質問を受け、私はいったい今まで挫折したことはなんだったのかな?と考えておりました。

まー本気でスポーツやってる人であれば、毎年でも、毎月でも、毎日でも、試合に負けたり、レギュラーに選ばれなかったりと、常に挫折的なことを味わっているので、挫折するということにはかなり慣れてきますよね。

私も小さい頃からサッカーをやってきましたが、サッカーで言ったら数え切れないほど挫折をしてきましたね。急にレギュラーから外されて試合に出れなくなったり、怪我が治ってもなかなか試合に出してもらえなかったり、選考会では活躍もしてない選手が有名校に在籍しているだけで選ばれて、権力が物をいうということを知ってしまったり、コーチの言うこと聞かないと試合に出してもらえなくなったり、自分のせいで全国大会で負けてしまった経験もあったりと。

まーサッカーで言ったらまだまだあるわけです。この挫折を味わった後に、そこからどうやったらまた試合に出れるようになるかとか、どうやったら先輩よりもうまくなれるかなどを考えて、それを達成できた喜びという成功体験を味わうことができたので、「挫折から努力して復活する」っという教訓を学んできたわけです。

私が子供たちにサッカーでもなんでも勝負事のスポーツをやって欲しいのはこれが結構強いわけです。

今の子供たちは、社会人になって初めて挫折を味わうことが多いですからね。「上司や周りとうまく行かずに仕事をやめてしまった」「他の学生は就職で内定取れたのに、自分は一個も取れなかった」などなど、多くの挫折を社会人になって初めて体験するというのは結構辛いと思います。

だから、団体スポーツなどで小さい頃から子供に挫折を味あわせ、そこから頑張らせることを私はおすすめなわけです。

日本のスポーツは試合に出れない選手はずっと補欠になってしまうというシステムなので、出れない選手は下のグループに入って試合に出させるようにしないとダメですけどね。スポーツができる子だけが、挫折と成功を得られるのではダメなわけです。

人によっては、「たかがスポーツの挫折なんて、人生に影響を与える物でもないんだから、スポーツさせたって意味ないでしょ」っていうかもしれませんが、何も世間を知らない子供にとっては、大人になってからの「就職できない挫折」と同じくらい「試合に出れない挫折」は辛いわけです。

だから、私は子供に、勝負事のスポーツなどで小さい時に「挫折から努力して成功を勝ち取る」体験を味あわせて鍛えることはとても良いことかと思ってます。

そうすると、大人になってから味わう挫折ってあんまり大したことだとは思いませんよ。

私は挫折とは思ってないんですが、人から言わせれてば挫折といえば以下な感じ?

プロサッカー選手を目指していたが、膝の靭帯を切ってしまい断念。当時、プロサッカー選手をクビになった選手はパチンコ屋の店員、居酒屋の店員、トラックの運転手など。大学はスポーツ推薦のため神学部に入り勉強してなかったので成績は大変悪く、就職はかなり難しい。

という状況でしたが、私は前にも言いましたが、世の中で自分よりも明らかに不幸な子供たちを見てきたので、全く挫折とは思いませんでしたね。

世の中には、不幸にも世界情勢の悪化で小さい頃から亡くなってしまった子供たち、インドでも女の子という理由だけで捨てられてしまった孤児がお金がなくなり孤児院で餓死されたり、物乞いをするのに手足がないと多くもらえるという理由で親に手足を切れてしまったお子さん達。悪いことをしたわけでもないのに震災などで亡くなった子供たちなども多々いる世の中で、サッカー選手になれないことなど挫折でもないとは思いますが、とりあえず一般的な挫折といえばそれが一つ。

要は挫折とは、心の持ちようだし、一般的にいう挫折という物に、子供の頃からサッカーを通して慣れていると、挫折とは感じないことは多いわけです。

あとは、大学の神学部から情報系の大学院を受験する時に、片っ端から受験に落ちたことですかね〜。そりゃ神学部から情報系の大学院なんて簡単に受かるわけないですしね。

前の記事にもその体験は書きましたが、ある教授からも「サッカー推薦の神学部から情報科学の大学院なんて絶対無理。サッカーしかしてこなかったんでしょ。無理無理!他の道を探しなさい」「だから無理だって。もう面接おしまい。もう行っていいよ」とかボロクソ言われたわけで、周りからなんかも無理じゃないのと言われつづけましたね。

これもサッカーで鍛えた精神力のおかげで大丈夫だったわけなのですが、サッカーの監督でも選手のことを昔はボロクソにいう人が多かったです。

今なら問題あり発言なんですが、私も昔から監督達に「てめえなんて使えねぇよ!ボール拾いでもしてろ!」「もうここに来るな!来るんじゃねぇぞ!サッカーやめろ」なんて事は、多々言われてきたので、大学院の教授に「君なんて情報系の大学院なんて無理」だと言われたぐらいじゃへこたれるわけもないわけです。

しかも、私の年代のサッカーでは体罰なんて当たり前の時代だったので、何発殴られたりしたことか。。。

慣れっていうのは恐ろしいですね。私にとっては、昔のスパルタサッカー教育のおかげで、一般的な挫折を挫折だとは思わない思考になっていたので「吉」となったわけです。

だからと言って、今の子供達に、体罰したり、暴言を吐きまくるという事はしないですよ。今は戦後でもないですし、昔に比べたら生きていくために必死な人は少なく、生活保護もある豊かな時代なので、また別の教育方法もあるでしょう。

今の次世代の子供達には、私のような挫折話から学んでもらえれば、同じような経験をした時にでも頑張ってくれるでしょう。

スポーツはメンタルを安定させると言われていますが、大事な試合でのプレッシャーや、負けそうになりギリギリに追い込まれる状況から逆転する経験などもそうですが、挫折以外のプレッシャーにも対応する能力が養われるのでおすすめです。

よく「文系からエンジニアになりたいです」っていう質問をよく受けるのですが、そんなの余裕です。

今の時代、プログラミング教材も豊富だし、ライブラリも簡単になってきてるし、コピーアンドペーストでもなんとかなる仕事もたくさんあるし、そこから学んでいけば、上級のエンジニアになれるキャリア戦略だってネットで多々学べるし。

4年生の大学が文系で情報系じゃなくても、4年生大学の情報系を出ている学生なんて、実践的なプログラミングしてるのなんてせいぜい半年もないでしょう。仕事で使わない意味のない高度な数学やったり、卒業のためだけの仕事で一切使わない研究論文書いたり、サークル活動したり、コンパしたり。

実際の仕事の準備のような役立つプログラミングなんて、せいぜい半年ぐらいしかしてないんじゃないでしょうか。文系の人でも半年間、毎日8時間プログラミングすれば、すぐ追いつけますよ。

「これやったら自分はエンジニアなれますか?」とか不安がるのはやめましょう。プロサッカー選手と違って、エンジニアなら数年でなれますよ。1日8時間とか集中して学ぶ時間が取れないから無理なだけであって、時間を作れれば余裕でなれます。

スポーツでもそうなんですが、一年後の試合で優勝できるかなんて誰もわかりゃしないです。「これをやったからサッカーのプロになれますか?」とか聞く人いないと思います。

小さい頃からスポーツをやってきた人のいいところは、自分の未来が確定していないのものにも挑戦できることかと思います。この「不確定な未知な自分の将来に対してポジティブになれる思考」というものもスポーツで鍛えられるのですが、文系からエンジニアなりたいと思う人は、この思考は持っておくと良いかと思います。そうじゃないとエンジニアを目指してもいつか途中で他人と比較して劣等感を感じて挫折してしまいます。

周りからの否定的なノイズを消して、とにかくやり続けることができるかどうかですね。

話はそれましたが。。。その他、挫折感を味わったといえば何かな。。。例えば、

小学生の頃に女子グループと遊んだことがきっかけでいじめられたり

毎日最大限に努力したのにマラソンで勝てなかったり

大会前の骨折なんかは大したことないか

大学院に入った情報系の大学院で、ITなんて無知なので、毎日、他の生徒が話していることが理解できず、IT系の話なんて知らなすぎて笑われることも多々あったし

同じ科目を取っても自分は理解できなかったのに、周りのみんなは簡単に理解してたし

修士課程の研究発表会なんてボロクソ言われまくって、みんなは反論できてたけど、私は全然反論できずにダメ出しだけうけて終わったり、

社会人1年目のNTTドコモに入ってから受けたTOEICが330点で社内で下から2番目で恥ずかしいと課長からかなり怒られたし

新人プレゼンで言いたいこと言おうとしたら事前チェックが入りそれは言ってはダメと言われ、完全な年功序列で出る杭は打たれると理解したいし、上司の中には仕事は適当で部下を怒るのが仕事みたいな人もまかり通るし、

仕事終わりの夜の8時からの英会話予約したこと言ったら、あえてその時間に無意味な会議を入れてきたり、その他、電話とりや、飲み会スケジュール、無駄な資料コピー、決済、端末在庫管理など、派遣にお願いすればいい雑用を残業時間にあえてガンガン降ってきて、嫌がらせしてくる先輩の下で働かないといけなかったし

当たり前だけど、社会は公平ではなく理不尽であることは理解したし、

日本のドコモで働いていた時に、マイクロソフトと台湾のHTCとモバイル端末をだすプロジェクトに入り、ドコモ側だけに通訳がつき、訳してもらってもITについていけず、英語もITも世界から完全に乗り遅れてると感じたし

アメリカで転職した会社がリーマンショックの時に倒産していきなり仕事なくなったし

レジュメ一種間に200通ぐらい出しても全く返信ないし

アメリカの面接は初めは簡単な電話面接で、普通の挨拶程度の会話で英語が聞き取れずに、落ちまくるし

会社のミーティングなんて全くついていけなかったし

英語ができないアジア人扱いされて差別的なこともたくさんされたし、

まだまだ嫌なことも挫折も多々あるわけですが、数え切れない。。。

なので、世の中には、社会人になってから、初めて嫌なことや挫折を味わい、立ち直れないと人生が良い方向へ進まない人もいるので、小さい頃にたくさんの挫折を味わって慣れるといいと思います。そして親などがそれをサポートできる体制をとることでしょう。ライオンの子供を崖から落とす感じかな?

小さい頃は、挫折の大きさではなく、大人にしてみればちっぽけなことだとしても、とにかく挫折と復活を子供にたくさん経験させることですね。

よく、「酒井さんは、どうしてそんなにモチベーションがあって、困難に出会った時に頑張れるんですか?」と質問されることがあり、私は、自分が「頑張っている人」だと人に見られていたんだと驚くことがあるのですが、別に根性などで無理して頑張ってるつもりはなく、特に物凄い高いモチベーションがあるわけでもなく、挫折を挫折だと思わなければいいだけなのかと思います。

サッカー選手になれなかったりとか、大学院落ちまくったりとか、文系だからエンジニアなれないと言われたりとか、英語できなくて差別を受けようが、挫折感を味わないことが一番良いことかとは思います。

今の若い人たちは、学校の成績が他の子より悪いとか、今まで異性の子と付き合ったことがない、結婚できないとか、就職できないとか、離婚してしまったとか、社会人になってから挫折のショックが大きすぎるのはあまり良いことではないかと思います。

他の人より劣っているという劣等感を感じたら挫折を味わうので、劣等感をもって諦めた時点で負けてしまいます。劣等感を感じるのは、優秀さの差ではなく、環境の問題であるとはいうのは前にも書きましたが、この劣等感を感じて挫折するのが日本人の弱いところかと思います。

スキルの差がついているのは、子供時代であれば生まれた月が原因だし、大人になる過程でも育った環境でスキルの差がつくということをよく理解することです。(その辺りに関してもこちらの記事でね)

だから、劣等感を感じてはダメで、環境によるスキルの差を努力で埋めるのではなく、勝てる場所で勝つ戦略を立てればいいだけですね。挫折は教訓だと思うのがいいぐらいです。シリコンバレーで活躍する日本人は、ハーバードやスタンフォード出てたり、子供の頃から英才教育や海外留学して英語ペラペラだったり、とんでもない優秀な人も多々いるので、能力だけで比べてしまったら私なんて下等生物扱いですね。

日本人以外でも私の会社には、ハーバード、スタンフォード、MITを出て、GAFAからきたエンジニアもたくさんいます。まともにやったら勝てないですよ。。。いちいち劣等感を感じて、挫折なんてしてたら毎日挫折することになってしまいます。ま。その辺りは話が長くなるのでまた今度。

みなさん人生が思い通りにならずに辛いこともあるかと思いますが、まー死ななきゃ、挫折なんて大したことないですよ。やりたいことが見つからないとか言ってる方も、そんなことが言えてる時点で幸せもんです。子供の頃からプロサッカー選手になりたくてもなれなかったりとか、それも大した挫折ではありません。

もしも借金しまくってしまった人でも、自己破産の申請を出したらまた復活できるし、いざとなれば生活保護だってあるし。生きてて苦しい時はあるかもしれませんが、何も悪いことをしていない若い子供達が震災などで亡くなったことを考えれば、生きてるだけで幸せ者です。

酒井潤

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